シンポジウム「考古天文学と大和の景観」

 古代人たちは天体の運行に大きな関心を寄せた。それが生活の様々な場面で、羅針盤となったからである。唐古・鍵遺跡から見た時冬至の太陽は三輪山山頂から登り、春分・秋分の日の太陽は竜王山山頂から登ることを発見したのは北條芳隆氏だった。地球という天体上で生きるからこそ生まれる人の営みを、考古天文学という新しい視覚で切り取ってみたい。

【パネラー】
北條芳隆(東海大学教授・奈良女子大学客員教授)/「平原から纒向へ -日の出暦の移設-」
白川美冬(東海大学大学院)/「埋葬施設と太陽 -朝日遺跡を中心に-」

【コメンテーター】
西谷地晴美(奈良女子大学教授)